925
ある日、いつものように営業してたんだけど帰りが遅くなった。
このままだと会社がしまってしまう。時間は20時を回っていた。
普通に帰ると1時間30分はかかってしまう。どうにか早く帰れないものか
オレは地図を睨んだ。今いる地点から左折すると山を抜けていける道があることに気づいた。
しかもかなりショートカットできるっぽい。オレは地図を片手に山道に入っていった。
その山道は街頭もなく真っ暗。ただ車のライトだけが道を照らしていた。
信号もなく車もいない。気分よく走っていたら妙な違和感を感じた。
嫌な予感がした。あたりを見回したが何もない。疲れてるのかな?と思ってルームミラーを一瞬見たその瞬間
大きなネコが一瞬視界に入った。ありえない。ネコがルームミラーから見える高さにいるわけがない。
疲れてるのかな?と思った。しばらく走っていたがどうもさっきのネコが気にかかった。
オレは再びルームミラーに目を向けた。
いた!!
またいたのだ!!今度ははっきり見えた!!大きな黒いネコが映っていた!!ものすごい恐怖心が沸き起こる!!
思わずスピードを出した!!怖くなってしまった。それからチラチラ見たがその巨大なネコはみるみる近づいていて徐々にオレとの距離を縮めていた。
「怖い!怖い!!」オレはそう思いながら明かりひとつないこの山道を走っていた。
怖いので見ないようにしていたのだがもう1度ふと見たらもう真後ろにいた!!もうこの恐怖に我慢できなくてハザードをつけて車を止めた!!
するとその巨大なネコはオレの車の横を通り過ぎていった。安堵感が背中を駆け巡った。
てかライトつけろ!!クソネコヤマト!!!